成年後見人の職務内容は?

成年後見人の職務内容は?

父が認知症のため、成年後見の申立てを検討しています。私は、遠方に住んでおり、父の面倒を見ることができません。
弁護士に成年後見人をお願いしたいと思っているのですが、成年後見人はどのようなことをしてくれるのでしょうか。


成年後見人の職務内容は、主にご本人の財産管理と身上監護です。

財産管理としては、たとえば、現金、預貯金、不動産などの管理、年金や給付金の受領、税金や公共料金などの支払い、その他重要な法律行為の代理などをします。

身上監護としては、病院の入退院の手続、医療費の支払、介護サービスや福祉サービスの利用契約、要介護認定の申請、賃貸借契約の締結や更新、高齢者向け住宅への入居契約手続などをします。
食事の世話、入浴介助、オムツ交換、掃除、洗濯、日常的な買い物など、身体を使った直接的な介護や家事は後見人の職務には含まれませんので、家族や親族とコミュニケーションをとりながら職務を進めることが重要ですし、ご本人が入院している場合や、施設に入所されている場合には、病院や施設との信頼関係の構築がポイントとなります。

なお、成年後見人であっても、ご本人の医療行為に関する同意(手術や延命治療の同意など)はできません。また、成年後見人は、婚姻、離婚、養子縁組、認知、遺言書の作成など、ご本人しかできない身分関係に関する法律行為を代理することはできません。これは弁護士が成年後見人を務める場合も同じです。

成年後見人の職務は多岐にわたり法的に複雑な職務も含まれています。成年後見手続を検討されている方は、弁護士にご相談ください。